フク（キジトラ）とカギ（黒）。

カギはいつもフクの背中を追って走り回ります。時にはフクを眺めながら、壁や床に顔をスリスリして「フク大好き」アピールをします。そして、フクが鳴くと近くに駆け寄り、一生懸命追いかけるのです。

一方フクは、カギに大好きアピールをされても大きなアクションはありません。落ち着いて自分らしく、マイペースに過ごしていますが、なんだかんだいつも横に並んで過ごしています。

こんな仲良しでかわいい姿を見せてくれる二人ですが、約半年前までは、とにかく人が苦手で他の猫と団結して威嚇しまくっていました。

当時を振り返ると、必死に自分の身を守り続け、今のような姿を人に見せてくれるなんて想像もできませんでした。

また、ふたりで仲良くしている姿だけでなく、私たちにおやつや遊びを催促するようになりました。カギはフクが横にいる間だけは触らせてくれます。

単純に人慣れが進んだだけでなく、ふたりで一緒に過ごせる安心感からきっと私たちにも心を開き始めているのかな、と思います。

過去に人間からつらい思いをさせられたのか、そうだから人の事を怖がるのか。なにが事実かは分かりませんが、ネコたちは仲間の支えがきっかけで人の事を信頼してくれることもあるんだと実感させられる経験でした。周囲との関係を築きながら生きているのは、人間と一緒ですね。

カギもフクも、あたたかい幸せなずっとのお家が見つかりますように。